事業内容

平成30年度 事業の内容

基本方針

見守り

近年、日本社会においては急速な少子高齢化や地方の人口減少、社会的孤立や生活困窮などの生活課題が深刻化しています。高取町においても人口の減少が進む一方で単身世帯や70歳以上の独居者数は増加し、高齢化率が36パーセントを超える等、高齢化・単身化が進んでいます。
このような中、我が国においては、高齢者となり、要介護状態となっても住み慣れた地域で安心して在宅生活が継続できるよう、介護保険サービス・医療保険サービスのみならず、見守りやサロン活動やさまざまな生活支援などが、住民と関係機関との連携により、切れ目なく提供される体制づくりとして「地域包括ケアシステム」の構築を進められてきました。
構築が進められていく中で、実は地域の力、住民の力が重要であり、今新たに全世代対応型の包括的な地域づくりが必要であると言われています。
本会においても、平成27年度よりこの地域包括ケアシステムを進める上で重要な役割をもつ「生活支援体制整備事業」を高取町より受託し、「生活支援コーディネーター」を配置して事業を進めています。平成30年度は更に行政、地域包括支援センター、地域住民の皆様との連携・協力を強化し、多くの住民の皆様に参加して頂けるよう、情報の発信につとめ、行政に支えられた公共性と、民間組織としての自主性を活かしながら「誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせる、支えあい・助け合いのある温もりある高取」の実現を、全職員が一丸となって、目指します。
また、災害時における支援体制の整備、平常時からの備えとして災害を見据えた防災・減災の取組、関係機関・団体との関係づくりを進めていきます。

事業内容

(1)会務の運営

  1. 理事会、評議員会の開催
  2. 理事・評議員による視察・研修の実施
  3. 社会福祉法人制度改正に対応した理事・評議員会の運営体制強化

(2)介護保険事業

  1. 居宅介護支援事業(ケアプランの作成)
    要介護者及びその家族の状況・希望等を踏まえて居宅サービス計画を作成し、居宅サービスの提供が確保されるよう、居宅サービス事業者等との連絡調整、その他の便宜提供を行う。
  2. 訪問介護事業(ホームヘルプサービス)
    要介護者が可能な限り居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営む事ができるよう、身体介護、生活支援その他生活全般にわたる援助を行う。

居宅介護支援(3)介護予防日常生活支援事

  1. 第1号訪問事業
    要支援者の心身の特性を踏まえて、その有する能力に応じ自立した生活を営むことができるよう、入浴排泄、食事の介護その他の生活前端にわたる援助を行う。

(4)生活支援体制整備事業
「だれもが、住み慣れた地域で暮らし続けられる」地域包括ケアシステムを構築していくために、公的な制度に基づくサービス・支援だけでなく、助けあいの理念に基づく地域住民の活動による取り組みや仕組みづくりを推進し、日常生活上の支援体制の充実・強化及び高齢者の社会参加の推進を一体的に進めていく。

  1. 協議体の運営(アンケート調査、情報交換や地域づくりにおけを唯一の場、活動者のネットワークづくり)
  2. 生活支援コーディネーターの配置

(5)障がい者福祉サービス事業(障がい者総合支援法による)

  1. 居宅介護事業(ホームヘルプサービス)
    利用者が居宅において日常生活を営むことができるよう、利用者の人権及び人格を尊重し、利用者の身体その他の状況及びその置かれている現状に応じて、入浴・排泄及び食事等の介護、調理・洗濯及び食事等の家事に関する相談及び助言並びにその他生活全般にわたる援助を適切に行う。

(6)受託事業

  1. 要支援・要介護認定調査の実施(町受託事業)
  2. 介護予防ケアプランの作成(町受託事業)
  3. 移動支援事業の実施(町受託事業)

(7)福祉の理解の広がりと住民参加の促進

  1. 体験コーナー高取町ボランティア団体連絡会や町内ボランティア団体と連携・協力し地域福祉の推進を図るとともに、多様な方がボランティアに興味を持ち参加ができるように、働きかける。(共同募金配分金事業)
  2. 障がい者への理解や福祉の理解を広げるための研修会を実施する。(共同募金配分金事業)
  3. 子どもたちの地域に関する興味・層関心を高める取り組みなど福祉教育の推進をはかる。(共同募金配分金事業)

(8)住民の支えあい活動(居場所づくり)の推進

  1. ふれあいサロン支援事業(共同募金配分金事業)
    近所で集まることができる場をつくり、住民同士の支えあう関係づくりのきっかけになることを目的とする。
  2. 地域をつなぐ交流の場づくり事業(共同募金配分金事業)
    地域の誰もが気軽に集い、交流することができ、住民相互の顔の見える関係づくりをしながら、住民同士がともに支えあい、子どもから高齢者まで、誰もが安心して暮らすことができる地域づくりを推進する。
  3. 宿題サポート奈良県子どもの「心と学び」サポート事業(奈良県委託)
    行政、学校、地域等と協働・連携により、子どもたちの学習の場所・機会の提供や地域との交流を通じた居場所つくりを行う。
  4. 社会福祉法人共同事業
    地域のさまざまな福祉課題に対して、町内の社会福祉法人が共同で、ニーズに答えるために協力し合い、地域の「つながり」づくりに取り組んでいます。

(9)住民支えあい活動(見守り)の推進

  1. 青色パトロール隊防犯ボランティア活動に対する協力
    青色防犯パトロール活動への協力や、高取町内で発生した犯罪の情報を配信する「高取みまもメール」配信を行う。
  2. 在宅ひとり暮らし高齢者への事業(共同募金配分金事業)
    高取町民生児童委員協織会と連携・協働し、ひとり暮らし高齢者の見守り活動の一環として給食• お節料理配食サービスや手作り品の贈呈、カレンダーの配布を行う。

(10)防災・災害支援体制の整備

高取町において災害が発生した場合を想定し、災害時における支援体制の整備
を行うとともに、平常時からの備えとして行政や関係団体と共に災害を見据えた
地域福祉活動の展開や、防災・減災への取組を行う。

  1. 災害支援マニュアルにもとづく防災訓練の実施
  2. 災害時被害の把握と支援体制の構築

(11)心配ごと相談所運営事業

  1. 心配ごと相談実施についての周知・広報の充実
  2. 相談事例等情報の収集
  3. 特別な相談事項に関する専門機関への連絡調整

(12)低所得者対策

  1. 生活福祉資金の効果的運用
    生活困窮者自立支援制度における百立相談支援事業と連携し、生活福祉資金を効果的に運用することにより、生活に困窮している人の自立に向けた支援を行う。
    ※民生委員による低所得者、障がい者、高齢者世帯に対する生活援助活動の推進
    ※民生委員による貸付世帯の実態把握と貸付の適正化
    ※生活援助活動の推進と貸付金の償還指導の強化
  2. 奈良県子どもの「心と学び」サポート事業(奈良県委託)
    生活困窮家庭の子どもへの学習支援や暮らしや気持ちになかなか余裕が持てない、学校に行きづらくなっている子どもへの学習支援を実施。

(13)日常生活自立支援事業

高齢者や障害をお持ちで日常生活に困っている方に対して、自立した地域生活が安心して送れる様に、生活支援員による福祉サービスの利用援助、日常的な金銭管理、書類等の預りサービスを行う。
また、県社協と連携し事業のニーズの発掘、生活支援員の研修等を行うことで、日常生活自立支援事業の円滑な運営をおこなう

(14)社協本来の活動拡大と基盤の強化

 平成30年度介護保険制度改正による介護報酬の減収、社会福祉法人の制度見直しに伴う内部留保問題等の厳しい外部、内部環境をふまえ、まちづくり活動等の活発な外部の動きを活力にして、社協本来の活動を拡大しながら、併せてそれを支える社協の基盤を強化する。

  1. ボランティアセンター設置に向けた設置場所交渉等の取組み
  2. 地域住民やボランティア団体と協働での地域福祉活動推進
  3. 介護保険制度改正を踏まえた新規事業の受託・開発推進

(15)その他社会福祉に関する事項

各種団体・機関の行う事業に参加し、理解と認識を深め援助活動を行い、連絡調整を図る。


詳細事業紹介